より良い教育を求めて

 人間科学系列では,2007年度から組織的な教育改善活動(ファカルティ・デベロップメント,FD)を行っています。当初2年間は,「シラバス検討会」を継続的に開催し,常勤教員間でお互いの授業の様子を紹介し合い,工夫や悩みを共有し,助言し合う活動を行いました。
 2009年度から3年間は,2012年度の東京千住キャンパスへの移転に合わせたカリキュラム改革に向けて,人間科学科目カリキュラムの検討を行う「カリキュラム検討会」を開催しました。
 2012年度からは,必要に応じて,その時々の教育改善上の課題に対処するため活動しました。
 2016年度からは,「所見票検討会」を開催し,教員相互の学び合い,助言のし合いにより,授業改善を進めています(所見票とは,授業アンケート結果に対して教員が書いた所見のこと)。


2017年度

  • 第41回人間科学系列FD研究会(11/29):所見票検討会(古賀初「アウトドアスポーツA」)
  • 第42回人間科学系列FD研究会(1/31):所見票検討会(黒沢学「認知心理学」)/人間科学プロジェクトについて



 所見票検討会を続けるとともに,来年度から始まる科目「人間科学プロジェクト」(旧・教養演習)について検討しました。



2016年度

  • 第34回人間科学系列FD研究会(5/11):所見票検討会(田中浩朗「科学の社会史」/寿楽浩太「失敗学」「技術者倫理」)
  • 第35回人間科学系列FD研究会(7/13):所見票検討会(金築智美「人間関係の心理/木村憲「スポーツ科学演習A」)
  • 第36回人間科学系列FD研究会(10/12):グループワークに関する導入教育について/平成30年度以降の工学部第二部の共通教育について
  • 第37回人間科学系列FD研究会(12/21):成績評価ガイドラインの見直しについて
  • 第38回人間科学系列FD研究会(2/22):所見票検討会(世良耕一「企業と経営」/頼松瑞生「製造物責任法」)
  • 第39回人間科学系列FD研究会(2/22):所見票検討会(塩谷奈緒子「日本事情A」
  • 第40回人間科学系列FD研究会(3/8):フレッシュマンセミナーについて



 昨年度から提出が義務化された所見票を用いたFD活動「所見票検討会」を始めました。2年間で系列所属常勤教員全員の発表が終わるよう,毎回2名の教員が発表することにしています。発表者は,対象となる科目の概要,授業アンケート結果,それに対する自らの所見を報告し,それを受けて他の教員が質疑やコメントを行っています。その他,全学的なカリキュラム改編に伴って再検討が必要な事項について適宜検討を進めました。


2015年度


 2015年度は,2017年度以降の新カリキュラムの作成に多くの時間を費やしたため,FD研究会という枠組みでの活動はできませんでした。その件については,新カリキュラム検討WGおよび系列会議で議論を続けました。その他のFD的な活動としては,フレッシュマンセミナー担当者会議を3/9に開催しました。また,学部全体で行われている来年度のシラバス第三者チェックを行いました。


2014年度

  • 第32回人間科学系列FD研究会(5/21):今年度後期以降の「技術者倫理」「失敗学」両科目について/今後の人間科学科目のあり方について
  • 第33回人間科学系列FD研究会(2/25):シラバスの点検結果について/フレッシュマンセミナーについて



 第32回研究会では,担当教員退職に伴う「技術者倫理」「失敗学」の開講計画の方針について,さらに人間科学科目全体についての今後の開講のあり方について検討しました。第33回研究会では,来年度シラバスの第三者チェックにおける修正意見について検討しました。また,来年度のフレッシュマンセミナー開講に向けて,今年度の授業アンケート結果の報告を行い,今後の検討課題について議論しました。


2013年度

  • 第29回人間科学系列FD研究会(6/5):図書館の使い方およびその指導について
  • 第30回人間科学系列FD研究会(9/18):カリキュラム点検への対応について/来年度の人間科学科目時間割について
  • 第31回人間科学系列FD研究会(10/30):「教養演習」について



 第29回研究会では,図書館職員の方から千住キャンパスの図書館の概略,およびその使い方と学生への指導法について伺いました。第30回研究会では,教育改善推進室から依頼されたカリキュラム点検への対応について,またそれと関連して来年度の人間科学科目時間割について検討しました。第31回研究会では,来年度から開講される新科目「教養演習」のシラバスについて検討しました。


2012年度

  • 第27回人間科学系列FD研究会(6/27):履修上限単位引き下げへの対応について/外部評価受審のための基本方針と対象項目について
  • 第28回人間科学系列FD研究会(9/19):「平成23年度工学部・工学部第二部の外部評価受審のための自己点検報告書」作成のための情報提供について/「特色ある教育の取組み(具体的事例とその概要)」に関する情報提供について



 2013年5月に予定している外部評価受審のための準備と,教育改善推進室が進めている三つのポリシー(学生受入方針,教育課程編成方針,学位授与方針)の明確化とカリキュラムマップ作成の作業,および教育改善推進室が進める全学的な教育改善活動への協力を行いました


2011年度

  • 第13回カリキュラム検討会(5/18):人間科学科目の新カリキュラムについて(継続)
  • 第26回人間科学系列FD研究会(1/27):来年度のFD研究会の方向性について



 2012年度施行予定の新しい人間科学科目カリキュラムの詳細について検討し,科目配当表の最終案を策定しました。また,新カリキュラム策定作業が一段落したので,来年度に向けてFD研究会として取り組むべき課題について議論しました。
 なお,2012年1月の会合から,会合の名称をその組織名と同じく「人間科学系列FD研究会」とし,2007年度以来の会合を通算して第○回とすることにしました。


2010年度

  • 第6回カリキュラム検討会(4/21):人間科学科目に関するアンケート調査の集計結果について
  • 第7回カリキュラム検討会(5/19):人間科学科目に関するアンケート調査の集計結果について(継続)
  • 第8回カリキュラム検討会(6/16):人間科学科目に関するアンケート調査の集計結果について(継続)
  • 第9回カリキュラム検討会(7/29):未来科学部アドホック委員会での議論について
  • 第10回カリキュラム検討会(11/17):人間科学科目の新カリキュラムについて
  • 第11回カリキュラム検討会(12/1):人間科学科目の新カリキュラムについて(継続)
  • 第12回カリキュラム検討会(12/4):人間科学科目の新カリキュラムについて(継続



 2010年度は,まず前年度末に行った受講者アンケートの分析を行いました。そして,既に述べた1年以上にわたる予備調査を踏まえて,現行のカリキュラムの問題点を明らかにし,改善案を検討しました。新たな教育目的科目配当表,そして履修ガイド案までできあがりました。


2009年度

  • 第1回カリキュラム検討会(5/20):人間科学科目に関するフリーディスカッション
  • 第2回カリキュラム検討会(6/17):国や認定機関の各種基準の確認,現行カリキュラムの点検
  • 第3回カリキュラム検討会(7/15):大学・学部・学科の教育理念の確認,大学の自己点検・評価報告書の点検
  • 第4回カリキュラム検討会(10/28):他大学の教養カリキュラムの調査報告
  • 第5回カリキュラム検討会(11/18):人間科学科目アンケート(案)の検討,本郷教授の問題提起



 2009年4月,人間科学系列所属常勤教員全員をメンバーとする「人間科学系列FD研究会」を発足させ,シラバスの検討のみならず系列の教育改善に資する活動を全般的に行っていくことにしました。
 2008年度までに個々の教員が行っている授業については現状や問題意識がほぼ共有されましたので,2009年度からは,「カリキュラム検討会」を開催し,人間科学科目カリキュラムの検討を始めました。初年度は,カリキュラムを点検する際の視点を獲得するために,各種法令や大学・学部等の理念,他大学の状況などを調査し,2009年12月には人間科学科目に関する大規模な受講者アンケートを実施しました(→集計結果(pdf))。


2008年度

  • 第8回シラバス検討会(5/7):世良耕一「企業と経営」
  • 第9回シラバス検討会(6/18):本郷均「哲学入門/哲学A」
  • 第10回シラバス検討会(10/1):黒沢学「認知心理学」
  • 第11回シラバス検討会(11/19):金築智美「人間関係の心理学/社会心理学」
  • 第12回シラバス検討会(12/10):梅沢幸子「ドイツ語I」



 合計5回のシラバス検討会を開催し,合計5名の教員が自分の担当科目について紹介しました。昨年度から引き続き成績評価結果ガイドラインの検討を継続しましたが,当初の暫定版で大きな問題はないということになり,若干の修正をしたのみで2008年12月に正式なガイドラインが承認されました。


2007年度

  • 第1回シラバス検討会(5/9):田中浩朗「技術者倫理」
  • 第2回シラバス検討会(6/20):系列教員アンケート集約結果をめぐるフリーディスカッション
  • 第3回シラバス検討会(7/26):阿部一知「日本経済入門(e-Campus科目)」
  • 第4回シラバス検討会(9/19):加藤知己「健康と体力」
  • 第5回シラバス検討会(10/17):大江正比古「現代社会と教育A・B」「東京電機大学で学ぶ(e-Campus科目)」
  • 第6回シラバス検討会(11/21):人間科学系列成績評価ガイドライン(暫定版)について
  • 第7回シラバス検討会(2/20):頼松瑞生「法学A・B」



 合計7回の「シラバス検討会」を開催し,合計5名の教員が自分の担当科目について紹介しました。議論を進める中で,成績評価基準の統一が問題として浮上し,系列に共通の成績評価ガイドラインを定めることが求められました。そこで2007年10月に,原案を作成するためのワーキンググループが設置され,翌11月のシラバス検討会でその原案を基にさらに議論を進め,最終的には11月28日の系列会議で「成績評価ガイドライン」(暫定版)が承認されました。そのガイドラインは,その後若干の修正が加えられ,2008年12月17日の系列会議で正式なガイドラインとして承認されています。